塩ビ管サイクロン集塵機

塩ビ管で作るサイクロン集塵機

現在は、家庭用掃除機で丸鋸やトリマー等の切り屑を吸っていますが、すぐに紙パックが満杯になり、油断すると紙パックが取り出せない程パンパンになる事がしばしばです。
 
処理方法を色々考えてネットで調べたら、家庭用掃除機に『塩ビ管で作ったサイクロン集塵機』を繋げたものがあることを知りました。
掃除機の紙パックには殆ど切り屑は溜まらないとの事だそうです。
 
以前、井戸を掘った時に塩ビ管で井戸掘り器を作った経験があり、その時の塩ビ管の残りも少々あるので、これはいけるのではと思い作り始めました。

完成写真




材料
    
左は購入した物、右は手持ちのパイプです。
切り屑を溜めるペール缶は車のディーラーに譲って欲しいと頼みました。
現在は空き缶が無いので、出たらＴＥＬしてくれるとの事でした。

追記：最後の方に今回購入した材料の一覧を書いて置きました。


パイプのカット
 
VU100のカットです。自作の テーブルソースレッドに乗せくるくる回転させてカットです 。
鋸刃が最大で55mmしか出ませんので・・・・・・・
手のこで切るより簡単でしかも綺麗に切断出来ます。やっぱり道具です。
一番右の写真(細長い棒)は、最近作ったばかりの定尺カット治具ですが始めて実用使用です。
 


異径継手VU100-50の加工 VU50の貫通穴(掃除機への接続用)
 
掃除機に繋ぐVU50のパイプを貫通させる為に異径継手の出っ張りを削ります。
最初に簡易のホルソーで削ってから、空き缶にサンドペーパーを巻いてしこしことヤスリ掛けで貫通する穴を広げました。



異径継手VU100-50の加工 インレット部(空気取入れ口)
 
この部分が一番加工に時間が掛かった所なので、写真を一杯貼り付けました。
 
VU40の大曲エルボーを捜しにホームセンター数店回りましたが、ありませんでした。
仕方なく、建材店に行ったらあっさり見つけることが出来ました。
最初から建材店に行けば良かったのに、ガソリンのムダ使いをしてしまいました。

異径継手に装着するエルボー部分を、VU100にサンドペーパーを巻いてしこしこと削っている内に、設計変更です。
 
中に差込まず外側に接着する事に方針変更して、光が漏れないまで、密着するように磨り合わせしました。多分１時間以上頑張りました。
   
異径継手部分も綺麗に穴あけ終了です。

塩ビ管用接着剤を両側に塗り、すばやく（ここが肝心）所定の位置に接着です。
約10秒程度息を殺して動かないようにしっかり保持です。ここで動かすと失敗です。
上手く接着出来ました。
 
内側に大曲エルボーの出っ張りが無いので空気の流れは良好だと思われます。
塩ビ用の接着剤は、塩ビを溶かして接着しますので接着力は抜群です。
 

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追記 2012.02.24
サイズについて質問のメールを頂いたので図面を描きました。
 

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VU100の覗き窓加工
  
インレット部(空気取入れ口)と違いこの部分は左程神経は使わなくても良さそうです。

さてアクリルの接着に何を使うか検討して、接着テストしました。
アロンアルフアのプラスチック用でテストした結果、力一杯剥がそうとしたらアクリル板が割れてしまいました。
かなり強く接着していました。これで瞬間接着剤に決定です。

 
アクリル板はオーブントースター1,000Wで約2分程暖めてVU100のパイプに押し当てて曲げました。
尚、見た目の判断でパイプの内側に貼りました。
上手く出来ました。ハイ
 


ペール缶の加工
 
ディラーからＴＥＬが有りペール缶が出ました。とのこと
早速貰って来ました。
しかし天板取外し式バンドタイプでは無い為、蓋をどうしょうか悩みました。
ベニアで蓋を作ることを考えましたが、空気が漏れないようにするのは色々細工が必要なので、天板取外し式バンドタイプをネットで捜したら有りました。
送料無料で２,１００円です。注文してしまいました。
貰ったペール缶は端材入れに活用しようと思います。
 
一応貰ったペール缶の上に仮に組立てて見ました。
何かのオブジェの様で、機能美があります。果たして機能するでしょうか？
  

注文していた「天板取外し式バンドタイプ」が届きました。
ネットで購入したペール缶より貰ったペール缶の方が頑丈そうなので、購入した天板とバンドと組合せで使います。
天板への取り付け方法は、天板にVU50の貫通穴をあけゴムブッシュを間に挟み込んで塩ビDV継手ソケット50Aを圧入しました。
天板が薄いので異径継手100-50と天板の部分が不安定です。
100-50の継手と天板の間には「塩ビ管井戸掘り器」の残骸をカットして挟み込み安定させました。
 
結局接着した部分はインレット部(空気取入れ口)と覗き窓だけです。
 


テストです。
つい最近切り屑を捨てたばかりでテスト用の材料が少なかったので、新聞のチラシを細かく切って混ぜてテスト用としました。
 
テストして見てビックリです。殆ど全部と言って良いほど全てペール缶に入りました。
一番右の紙パックには全然入っていません。
完璧です驚きです。
ペール缶の底まで回転しながら落下しているのでしょうか、真ん中には切り屑は無く円形となっています。


動作中の写真を撮ろうと頑張りました。何十枚か撮ってやっと撮影成功です。
ビデオだったら簡単だったかも・・・・・・・・
左上から斜め下に回転しながら落下してペール缶に納まる様子が良く分かると思います。
左は掃除機停止状態で、右が動作中です。



実際の設置場所

狭い作業場にやっと設置場所を確保しました。
洗濯機の排水延長ホースを使用した吸込みホースは、丸鋸＆トリマーテーブル用に１本、
その他工作台等の掃除用に１本です。
使わない時は、ホースを外しスプレー缶の蓋で塞ぎます。



今回購入した材料

異径継手VU100-50・・・・・・・・・・	2個	＠197		￥394
異径継手VU50-40・・・・・・・・・・・	1個	＠55		￥55
継手エルボ50・・・・・・・・・・・・・・・	2個	＠90	＠80	￥170	HCが違うため
継手エルボ40・・・・・・・・・・・・・・・	1個	＠50		￥50
TS異径継手ソケット40-30 ・・・・・	1個	＠197		￥197
DV異径継手ソケット40-30 ・・・・・	2個	＠68		￥136
継手ソケット50 ・・・・・・・・・・・・・・	1個	＠55		￥55
DVYチーズ40・・・・・・・・・・・・・・・	1個	＠98		￥98
大曲エルボ40・・・・・・・・・・・・・・・	1個	＠65		￥65
アロンアルファ（プラスチック用)・・・	1個	＠497		￥497
アクリル板2t・・・・・・・・・・・・・・・・	1枚	＠247		￥247
洗濯機排水ホース2ｍ ・・・・・・・・	1本	＠598		￥598
ペール缶(天板取外し式バンドタイプ)・・	1個	＠2,100		￥2,100
合  計				￥4,662

パイプ UV100、50、40及び塩ビ接着剤は手持ちを使用しました。


追記
天板の補強

天板が薄く強度が無くしっかりとしていない為補強をしました。
5.5mmのベニアで天板をサンドイッチにして補強しました。
円板をくり抜く方法は、自作のテーブルソースレッドとトリマーを使いました。
 

これで、しっかり者のサイクロン集塵機となりました。


以上でサイクロン集塵機の製作完了です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。


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